ヤフージャパン・ファイナンス「投信1」
ヤフージャパン・ファイナンスのニュースに投信1というコーナーがあり、ここで一日に一度、「上がった株・下がった株の背景とまとめ」というタイトルでその日上がった株、下がった株を掲載しその理由について解説しています。
http://news.finance.yahoo.co.jp/cp/toushinone
上がった株の原因
上がった株の原因は、ほとんどのものが、「日系証券会社による投資判断及び目標株価の引き上げが好感されました」とか、「業績予想の上方修正を発表したことが好感されました」、「これまで売り込まれてきた電子部品銘柄の買戻しが優勢でした」など、理由に納得ができるものが上げられています。
下がった株の原因
下がった株の原因についても、多くは、「2016年3月期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気されました。」「2017年2月期会社予想が市場コンセンサスを下回ったことが嫌気されました」、「米系証券会社が投資判断を引き下げたことが嫌気されました。」など、下がる理由に納得ができるものもあるのですが、「個別の悪材料は見当たらないため、円高の進行が嫌気されたと見られます。」というような、明確な理由がわからないケースもあります。
「個別の悪材料は見当たらない」ケースはチャンス?
ここで、「個別の悪材料は見当たらない」と明記された3月以降の株価下落で紹介された企業をピックアップしてみました。
配信された前日の日の株価が確かに下がっています。
しかし、千代田化工建設、アシックスの2件を除いて、その後すぐに、もしくは1週間から10日前後で、下落する前の水準にまで株価が回復しています。(東海旅客鉄道は1ヶ月程かかった)
かなりの高い確率で、この現象が見られたので、「個別の悪材料は見当たらない」という記事があれば、下落した直後は買いどきなのかもしれません。
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4月12日(火)4時10分配信
オリンパス <7733> は前日比▲4%下落。内視鏡大手。個別の悪材料は見当たらないため、円高の進行が嫌気されたと見られます。
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4月6日(水)5時10分配信
みずほフィナンシャルグループ <8411> は前日比▲5%下落。メガバンク。個別の悪材料は見当たりませんが、3メガバンクはいずれも大きく下落しました。
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4月6日(水)5時10分配信
川崎重工業 <7012> は前日比▲5%下落。総合重機大手。個別の悪材料は見当たりませんが、本日は景気敏感株の代表格である総合重機各社の下落が目立ちました。
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4月5日(火)5時10分配信
マツダ <7261> は前日比▲6%下落。自動車大手。個別の悪材料は見当たりませんが、円高への警戒感から売られました。
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4月4日(月)5時10分配信 投信1
IHI <7013> は▲7%下落。総合重機大手。個別の悪材料は見当たりませんが、前日にTOPIXが下落するなかで逆行高となった反動や、2016年4月1日に発表された日銀短観を受けて機械株全般が売られる流れで同社も下落しました。
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3月25日(金)5時10分配信
商船三井 <9104> は前日比▲5%下落。海運大手。個別の悪材料は見当たりませんが、資源関連株の株安が波及しました。
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3月17日(木)5時10分配信
千代田化工建設 <6366> は前日比▲4%下落。プラント建設大手。個別の悪材料は見当たりませんが、15日の原油先物市場の下落が嫌気されました。
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3月8日(火)5時10分配信
アシックス <7936> は前日比▲4%下落。スポーツシューズ大手。特段の悪材料はありませんが、先週は連日の上昇となったため、本日は利食い先行となりました。
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3月7日(月)5時10分配信
KDDI <9433> は前日比▲4%下落。通信キャリア大手。特段の悪材料は見当たりませんが、NTTドコモ <9437> 、NTT <9432> とともに本日は利食いの対象となりました。
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3月4日(金)5時10分配信
九電工 <1959> は前日比▲3%下落。電気工事会社大手。個別の悪材料はありませんが、年明け以降の値もちが良かったため利食い売りの対象となりました。
3月4日(金)5時10分配信
東海旅客鉄道 <9022> は前日比▲3%下落。鉄道大手。個別の悪材料は見当たりませんが、本日は同社以外のJR各社株や私鉄株なども売られています。
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3月3日(木)5時10分配信
トクヤマ <4043> は前日比▲1%下落。多結晶シリコン大手。特段の悪材料はありませんでしたが、逆行安となりました。