社員削減ニュースの受け止め方
2016/04/12のWEB版朝日新聞の記事に「野村HD、1千人規模削減方針 欧米市場の収益低迷受け」という記事がありました。
野村ホールディングス(HD)が、欧米で働く社員を1千人規模で削減する方針であることが12日分かった。欧州株のデリバティブ(金融派生商品)取引や調査の部門を廃止する。米国の調査部門も縮小する方向。人員をM&A(企業合併・買収)の仲介業務などに集中させる。昨年後半以降、欧米の株式市場が不安定で、収益が低迷しているため合理化が必要と判断した。
これを読んで、最初に感じたのは、欧米での収益が悪く利益に貢献していないので、株価も下がるんじゃないかと思いました。
しかし、一般の投資家の考え方は違います。
赤字となっている海外部門を処分し、利益を出している部門を残すということで、逆に好感され、株価は上昇しました。
早合点せずに、記事を正確に読んで、内容を理解しないといけませんね。
情報はどこから得たのか?
しかし、このニュース朝日新聞WEB版で2016/04/12 23:54 に掲載されているようですが、株価が上がったのは、その12時間以上前の午前の取引終業間際に、急上昇しています。
この情報は、野村ホールディングのホームページに掲載されていました。
http://www.nomuraholdings.com/jp/news/
http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/holdings/20160412/20160412.pdf
何時発表されるかわからない情報を、たえず監視するのは素人では難しいかと思います。
野村ホールディングスの場合は、「ニュースリリースメール配信」やRSSなどでも、発信しているのでこれらのツールを使えば、早めに情報は取得できるかもしれません。